【ピータンの作り方】鶏の卵でピータンの自作は成功するのか?
ピータン作り成功!しなかった~(x_x)
この記事は昔の味たまごでピータンを作りたいの続編です。
前回少しだけ勉強し、強アルカリの成分を殻から浸透させることで、卵白が化学反応を起こして卵白が褐変化(メイラード反応)し、卵黄の鉄分が反応して黒くなる。
醗酵しているのではなく、化学反応によって出来るのがピータンだと言う事が分かりました。
鶏の卵で作る場合、アルカリ性の粘土を作り、包むだけでは上手くいかなそうな事も分かりました。
付け込み液を作ってみたが、強アルカリを維持できず!
鶏の卵で上手く行かない理由の一つに浸透力が必要かなと思い、付け込み液に付け込む方法をとりました。
アルカリと塩があればピータンになるようですので、中身は醤油と水、アルカリにするのには炭酸ナトリウムを使いました。
こんにゃくの凝固剤ですね。
これに付け込んで2か月放っておきました。
懸念材料は強アルカリが維持できているかと言う事です。
げ!pH8!ペーハー8ってほぼ中性です。
あらら、これで失敗が確定したようなものですね(ŎдŎ;)
もしかしたら、炭酸ナトリウムが底に沈んでしまい、表層だけが中性で、底の方は強アルカリなんてことも・・・?
やはりだめですね、底の方からチューブで吸い上げて見たものの、同じく8程度でした。
こんな猛暑でも腐らない鶏の卵
ダメなのは確定したも同然ですが、せっかくなので割ってみます。
お!普通に卵です(笑)
さらに割ってみます。
ひとつも腐ってないです。
さすがに生食は怖いですが、これなら加熱すれば食べられますね。
卵は常温で二か月間、こんな怪しい液体に付け込んでも腐らないです。
卵は当たり前の存在なので普段は何とも思わないですが、こんな実験をすると改めて卵は奇跡的だなとつくづく感じます。
卵の賞味期限というのは、あくまでも目安です。
海外では生食の習慣もないので、数か月の賞味期限があります。
期限が切れても捨てずに、加熱して召し上がって頂きたいと切に思います。
こんな変り種もピータンに?
鶏の卵は殻の性能が良いから、アルカリが浸透せずにうまく行かないのではないかと思ったので、こんな変り種も用意しました。
分かりますかね?そう殻の無い卵です!
何らかの原因でカルシウムを上手く取り入れられなかった鶏がこんな卵を産みます。
殻がピータンになるのを妨げているのであれば、殻の無い卵なら上手くいくのではないかと言う考えで入れました。
しかし、付け込み液が中性になってしまっていたことを踏まえると、悪い予感しかしません。
強アルカリであれば雑菌は存在することは出来ませんが、中性になっていては雑菌は繁殖しているはずです。
さあ、殻を持たない卵の運命やいかに!
見事に腐っていました。
さすがにこれは煮ても焼いても食べれません。
逆に鶏の卵の殻の性能がすばらしいことの証明にもなりました。
さらに、亀の卵も!
実はこんな変り種も入れて見ました。
亀の卵です。
ペットのクサガメの卵(無精卵)です。
ん~?産みたてを割った事があるのですが、それとは明らかに様子が違います。
腐ってはなさそうな感じですね。
ちょっと粘度が増してネトッとした感じがするのと、黄身が変色しています。
褐変化(メイラード反応)は見られないので、ピータンにはなっていないです。
作りたての付け込み液はpH12でした
炭酸ナトリウムを水に溶いてみます。
pH12あります。
ピータンにするために必要なペーハー値、まずはこのペーハー値を維持するのが課題です。
別の実験も進行中!
実は実験を開始して数日後にペーハーが安定しない可能性が見えてきたので、別に実験をスタートしてあります。
この結果はまた後日。
もう少し工夫する必要がありそうです。
っつーか鶏卵でピータン出来るのか?
続きは続・鶏の卵でピータンの自作は成功するのか?をご覧ください。