環境問題への取り組み・熱分解による鶏糞処理
昔の味たまご農場です。
昨日、栃木県まで鶏糞処理の機械を見学に行ってきました。
場所は宇都宮の近くの鹿沼市というところ。
パグマと言う装置を開発した丸山製作所さんに伺いました。
丸山社長自らにご説明いただきました。
ありがとうございます。
見に来たのはここ最近、養鶏業界で話題になりつつあるパグマと言う機械です。
このパグマ、磁力の力と無炎燃焼(むえんねんしょう)を利用することにより、処理物を熱分解することで、炭化させるのだそうです。
正面の下部の辺りに強い磁力の永久磁石があり、処理物に強い磁力を浴びせることで、有機物が発熱し始め、無炎燃焼(むえんねんしょう)による低温での熱処理が可能になっているのだとか?
と言う理解をしたのですが、間違えているかも知れませんので話程度に。
また低温で燃焼するため、ダイオキシンなどの有害物質の発生もないそうです。
さて、これが機能する理屈はさておき、特筆するべきなのが臭いの無さ。
この時も牛糞の処理中だったのですが、まったく臭くないのです。
感じるのは分解臭と言われる、木を焼いたような臭いだけです。
処理能力としては、一日あたり2立米が目安になるようですが、重さにすると2トン弱くらいでしょうか?
2立米、約2トンの鶏糞を処理すると、重さは20キロほどに目減りし、堆積は15分の1程度になるようです。
これは使い方、条件などで変わるようなので正確ではないようです。
話戻りますが、この臭いがないのは我々のような都市型養鶏農家には、本当にありがたいことです。
近隣の皆さんに嫌な思いをさせなくて済むのですから、これほどいいことはありません。
上手く行けば胃が痛い思いをせずに済みますね(^^v
2立米の処理能力ですと、全ての鶏糞を処理は出来ませんので多少は堆肥化しなければなりません。
堆肥化する際にはアンモニア臭や醗酵臭がどうしても発生します。
しかし、このパグマの副産物があります。処理する時に木酢液が採れるのです。
その木酢液を含んだ水蒸気を堆肥舎の上からふりかけると、アンモニア臭や鶏糞の醗酵臭を大幅に中和してくれます。
いただいた説明通りの性能なら、夢のような装置です。
現在、設置に向けて動いています。
臭わない養鶏場!目下ここを目指します!