安全な卵作りの取り組み【安全性の取り組み】
昔の味たまご農場です。
まだまだ寒い日が続きますが、近頃日も伸びて、少しずつ春めいてきました。
ワクモと言うダニの仲間が大敵
暖かくなって来ると困るのが害虫の発生です。
ワクモと言うダニの仲間がいるのですが、近年ではこのワクモが猛威を振るっています。
このワクモと言う害虫は、移動範囲が大きく一定の個体に寄生しないためなのか、鶏に対しての攻撃が激しいように思います。
宿主が弱っても移動範囲が広いため、困らないのかも知れません。
薬品の使い方には細心の注意を払っています
ワクモには、殺虫剤を使い対処するのが一般的です。最近では、珪藻土という”藻(も)”の化石を粉末化したものを使用するのも流行っています。
当農場では、殺虫剤と珪藻土を共に使用しています。
珪藻土は藻の化石を粉末化したものですから、基本的には無害です。
水に溶いて噴霧器で鶏舎に噴霧するのですが、細かい粒子がワクモの関節に入り込み動けなくしたり、高い吸湿性があるためワクモの水分を吸い取り干からびさせてしまう効果があるようです。
鶏には無害で良いのですが、これだけで発生を防ぐのは難しいです。
ですので、薬もあわせて使用しています。この薬も水に溶いて噴霧器で使用するタイプの薬です。
しかし鶏の体にかかる分には問題はないのですが、鶏が口にしてはいけない薬ですので、噴霧できる範囲が極端に制限されます。
ワクモはこの薬を噴霧出来ないところにも多く発生しますので、困りものなのです。
安全な卵作りのため手間は惜しみません。
そこで当農場では色々と試行錯誤し、このようなピスターと呼ばれる水鉄砲のような機械や、ペンキ塗り用のハケやローラー等を使い、ワクモが発生している所だけにに薬を塗って行く作業をしています。
一か所一か所塗って行くので、広範囲に噴霧する作業に比べると何倍もの時間がかかりますが、鶏が薬を口にすることはありません。
近代養鶏のメリット・安全への取り組み
こういった作業に時間をかけられるのも機械化された鶏舎の利点です。
機械に出来る仕事は機械にさせることで、時間が捻出できるのです。
美味しい卵を低価格でご提供するため・自動集卵の仕組み
私達は本気で安全な卵作りに力を入れています。
養鶏には様々な飼育スタイルがありますが、それぞれ良いところ悪いところがあります。
あまり知られていませんが、飼育方法で卵の品質は変わりません。
ケージ飼いは悪いと思われがちですが、衛生管理に優れている、生産性が高い、などメリットも多くあります。。
ぜひ偏見を持たず、ご自身に合った養鶏農家を探して頂きたいなと思います。